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前回、楽天ANAカードからJALカードSuicaへ乗り換えながら気づいたのは、マイルの答えは特別な裏ワザではなく、すでに財布の中にあったということだった。けれど、カードを選び替えただけでは、マイルは思うように貯まっていかない。本当に変わったのは、その後に向き合った「日々の支払いをどう変換していくか」という、もっと地味な部分だった。
※前回の記事はこちら:マイルを調べていたら、答えは財布の中にあった|楽天ANAカードからJALカードスイカへ乗り換えた話
ポイントサイトのアカウントだけが先に増えていった

陸マイラーという言葉を知ってから、まず私がしたのはモッピーとハピタスへの登録だった。どちらも名前は知っていたし、お得だという話も何度か耳にしていた。けれど、登録した時点で半分満足してしまい、その後はアプリを開くこともないまま数ヶ月が過ぎていた。アカウントを作ることと、それを使いこなすことの間には、思っていたよりずっと大きな距離がある。
ポイントサイトは「貯める場所」ではなく「通り道」
使えていなかった理由を振り返ると、ポイントサイトを特別な節約ツールだと思い込んでいたことに気づいた。実際は逆で、普段の買い物やサービスの申し込みを、いつもと同じようにしながら、その入り口だけをポイントサイト経由に変える——たったそれだけの違いだった。日用品のネット通販も、保険の資料請求も、クレジットカードの申し込みも、これまで直接サイトに行っていたものを、一度モッピーやハピタスのページを経由するだけで、同じ行動がポイントに変わっていく。特別なことを新しく始めるのではなく、すでにしている行動の「通り道」を変えるという発想に切り替えてから、ようやく使い方が見えてきた。
モッピーとハピタス、私はまだ使い分けられていない

陸マイラーの先輩たちの記事を読むと、案件によってモッピーとハピタスを使い分けているという声をよく見かける。サイトごとに得意な案件のジャンルがあったり、同じ案件でも還元されるポイント数に差が出たりすることがあるからだ。正直に言うと、私はまだその使い分けができていない。今のところは、申し込もうとしている案件をそれぞれのサイトで検索し、表示されているポイント数を見比べてから決める、という原始的なやり方をしている。
先日も、サロンで使っている消耗品をネット通販で買い替えるタイミングがあり、いつもなら何も考えずにそのままカートに進んでいたところを、一度モッピーとハピタスの両方で同じ通販サイトを検索してみた。表示されていたポイント数は、サイトによってわずかに差があった。金額にすればコーヒー一杯分にも満たないような差かもしれない。けれど、これまで存在すら意識していなかった差に気づけたこと自体が、半年前の「登録して放置」していた自分から見ると、確かな一歩だった。比較する習慣がつくと、同じ買い物が少しだけ違う行動に変わっていく。
どちらも無料で登録できるので、まだの方はここから始めてみてください。
陸マイラー初心者がつまずきやすいと感じた3つのこと
① ポイントの交換期限を意識していなかった
ポイントサイトで貯めたポイントには、多くの場合、有効期限や交換手続きの締め切りが設定されている。マイルに交換するには「ポイント→マイル」への移行手続きが必要なサイトもあり、これを忘れると、せっかく貯めたポイントが目減りしたり失効したりすることがある。実際に私もハピタスの管理画面を久しぶりに開いたとき、もう少しで失効しそうなポイントがあることに気づいて焦った経験がある。サロンの予約管理や仕入れの確認に追われているうちに、画面を開く間隔がいつの間にか数ヶ月単位になっていた。貯めることよりも先に、いつ・どうやって交換するのかを把握しておくことの方が、実は重要なのだと痛感した。
② 還元されるポイント数は「常に同じ」ではない
同じ案件でも、時期によって還元されるポイント数が大きく変わることがある。キャンペーン期間中は普段より多くのポイントがつくこともあれば、通常時は控えめな水準に戻ることもある。私が登録だけして放置していた間も、その時々のキャンペーンは入れ替わり続けていたはずで、気づかないままいくつもの「お得なタイミング」を見逃していたのだろうと思う。だからこそ、案件を見つけたその場で申し込むのではなく、一度サイト内の表示やお知らせを確認し「今、お得なタイミングかどうか」を見る習慣をつけることが、陸マイラーの基本姿勢なのだと知った。
③ 一つの案件に頼ると、貯まるペースが不安定になる
クレジットカードの新規発行のような大きな案件に頼ると、一度に多くのポイントが増える反面、その後しばらくは貯まるペースが鈍くなる。今回の楽天ANAカードからJALカードSuicaへの乗り換えも、振り返れば一度に大きく動いた「単発型」の出来事だった。それ自体は間違いではなかったけれど、その後の数ヶ月は特に何もしていなかったことに気づき、単発の出来事だけに頼ると貯まり方に波ができてしまうのだと実感した。日々の買い物やサービス利用を少しずつポイントサイト経由に変えていく「コツコツ型」と、まとまった案件を狙う「単発型」を組み合わせることで、ようやく安定して貯まっていくのだと理解した。
「貯め方」を仕組み化するために、私が決めたこと
今回学んだことを踏まえて、まずは毎月必ず発生している生活コストの中から、ポイントサイトを経由できるものを一つずつ見直すことにした。サロン運営で使っている消耗品の購入や、日常の通信費の見直しなど、特別な行動を増やすのではなく、すでにある支出の入り口を変えていく。手始めに、月初に必ず発生する固定的な支払いだけをリストアップし、それぞれポイントサイトを経由できるかどうかをチェックする——というたった一つのルールから始めてみた。完璧な仕組みでなくても、まずは「経由できるかどうかを確認する」という行動自体を習慣にすることが、これまでの自分には欠けていた一歩だったように思う。マイルは特別な人だけが貯められるものではなく、日々の選び方を少しだけ変えた人から、静かに貯まっていくものなのだと、ようやく腑に落ちた。
おわりに
財布の中に答えがあると気づいた前回から、今回は「貯め方」という地味だけれど確実な土台に向き合うことになった。次は、実際にこの仕組みを数ヶ月動かしてみて、何が変わったのかを正直に書いていきたい。ファーストクラスで世界一周という夢は、まだ遠い場所にあるけれど、こうして一つずつ仕組みを整えていく先に、その距離が少しずつ縮まっていく気がしている。

※ポイントサイトの還元ポイント数や対象案件、交換条件などは変動することがあります。本記事の内容は執筆時点の情報をもとにしており、実際にご利用の際は、必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

