遠くに行きたい夜に、モンサンミッシェルを調べたら止まらなくなった

妄想旅行

※本記事にはプロモーションが含まれています。

ふと、なんだか疲れたな、どこか遠くへ行きたいな、と思うことがある。でも今すぐは無理。そんなときは、妄想旅行に出かけることにしている。

頭の中なら、どこへでも行ける。せっかくだから、その妄想が現実になる時のためにメモ代わりに残しておこう。第1回の行き先は——モンサンミッシェル。

なぜモンサンミッシェルなのか

最初に見たのは、ツアー会社のパンフレットの写真だった。当時はAIなんてなかったけれど、それでも「合成じゃないか」と思った。海の上に城が浮かんでいる。こんな場所が現実にあるのか、と。

調べてみると、本当に存在していた。しかも橋と歩道が整備されていて歩いて渡れるし、満潮で海に囲まれる状態はごく限られた時間だけだということもわかった。「合成写真みたい」と思ったあの景色は、奇跡的なタイミングが重なったときだけ現れる、本物の景色だった。

知れば知るほど、「本物が見たい」という気持ちが強くなっていった。

橋が、水没する瞬間を窓から見たい

モンサンミッシェルが不思議なのは、時間によって姿を変えるからだと思う。708年に大天使ミカエルのお告げで修道院の建設が始まり、以来1300年以上、潮に囲まれてきた岩山。1979年には世界遺産に登録されている。

大潮の満潮時、島に渡る橋が水没するらしい。そのとき、島は本当に海の上に浮かんでいるように見えるそうだ。その瞬間を、対岸のホテルの窓から眺めてみたい。コーヒーでも飲みながら、波が橋を覆っていくのをぼんやり見ていられたら——そんな場面が、頭の中で何度も再生される。

その瞬間を狙うには、旅の日程より先に潮の日程を確認するのが流儀らしい。最新の潮汐情報はこちらのサイトで確認できる。

日帰り客が帰ったあとの島で

昼間の島は、行列と雑踏の中にいるしかないらしい。でも、観光客が帰ったあとの島は、全く別の顔になるようだ。

石畳を、ひとりで歩く。土産物屋はシャッターが閉まって、昼間の喧騒が嘘だったかのように静まり返っている。取り残された、と感じるかもしれない。少し怖いと思うくらいの静けさの中に、自分だけがいる——そんな感覚が、たまらなく好きな気がする。まだ行ったことがないのに、なぜかそう思う。

朝は、誰もいない修道院への石畳の坂を、一番乗りで歩いてみたい。前にも後ろにも人がいない。1300年の歴史を持つ世界遺産が、今この瞬間だけ自分のものになったような——そんな気持ちになれるかもしれない。貸切、という言葉では追いつかない何かが、そこにある気がする。

そのためには、島の中に泊まる必要がある。島内のホテルは数が少なく、予約は早めに埋まるようだ。でも、泊まることさえできれば、あの夜と朝が手に入るかもしれない。世界遺産の中で一晩過ごすという体験が、日帰りとどれほど違うものになるのか。それを想像しながら調べていたら、気づいたら2時間が経っていた。

だから、2泊したい

1泊目は対岸のホテルで、満潮が橋を飲み込む瞬間を窓から見る。2泊目は島の中に泊まって、夜の静けさと朝の一番乗りを味わう。外から見る姿と、中から感じる時間の両方を手に入れようとすると、2泊という日数がどうしても必要になってくる。

旅の満足度は「何を見たか」だけでなく、「何時にどこにいたか」でも大きく変わるのかもしれない。モンサンミッシェルは特に、時間の選び方が旅の質を決める場所のような気がする。都庁展望台で夕暮れを狙う外国人観光客を見て感じたことと、同じことをここでも思う。

まずはパリまでの航空券から調べてみる。

もし、パリから行くとしたら——TGVとバスを乗り継いで4〜5時間ほどかかるようだ。パリから日帰りで行く人もいるが、あわただしくなるんだろうと想像がつく。だから、マイペースで周遊したい私はレンタカーを選ぶのかもしれない。そしてノルマンディーの田園地帯をドライブしながら向かうルートも、いつの間にか妄想リストに加わっていた。

いつか本当に行く日のために、今からブックマークだけしておく。

パッケージで行くなら、JTBで探してみようと思っている。

JTBでモンサンミッシェルのツアーを探す

ホテルだけ先に押さえるなら、HISで。

HISでモンサンミッシェル周辺のホテルを探す

妄想が、少しずつ計画になっていく

行ったことがない場所を調べるのは、旅とは違う楽しさがある気がする。現地の地図を開いて、潮の時刻を確認して、島内のホテルの窓から見える景色を想像する。頭の中で旅が始まるような感覚がある。

「遠くに行きたい」という気持ちは、行けない言い訳を探しているわけではなくて、いつか行くための準備が少しずつ始まっているのだと思うようにしている。調べることで、夢は少しずつ輪郭を持ち始める気がする。

いつか、大潮の夜に島の中に泊まってみたい。満潮で橋が水没する時刻を知った上で、その瞬間に立ち会いたい。そのために今、マイルを貯めている

※本記事は筆者の妄想旅行記です。掲載している潮汐情報・アクセス情報は執筆時点のものです。旅行の際は必ず最新情報をご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました